タンゴは様々な要素が混じり合ってできた音楽とダンスです。
タンゴ音楽の変遷
タンゴの音楽の原型は
1800年代初頭にキューバで生まれたハバネラ
ヨーロッパ移民がペルーなどに持ち込んだポルカ
ポーランドのマズルカ、
遊牧民として従事したガウチョ達が行う即興の歌と音楽の掛け合いのバジャドールの音楽
また、アフリカの黒人達によって持ち込まれたカンドンベなどの要素が混ざり合い、タンゴの原型が出てきました。
1850年ぐらいには多くのタンゴと思われる音楽は演奏されてましたが楽譜になっておらず、1870年に楽譜として出された「Bartole」が最初のタンゴ音楽と言われています。
その当時のバンド編成はギター、フルート、バイオリン。
その音楽は明るく軽快でした。
1890年代後半から移民から持ち込まれたバンドネオンが用いられだんだんと現代聞かれるタンゴに近づきました。
最初の作られた現代タンゴの編成オルケスタティピカは、1911年ビンセント グレコが作りました。
1920年代にフランスパリで音楽と共にダンスが大流行。
その流行がアルゼンチンに逆輸入されよりタンゴが盛んになりました。
タンゴの由来
タンゴは1860年ごろ正式な文章にその名前が出てきます。
ですのでその前からその存在はあったそうです。
タンゴの語源は アフリカの載冠式の集まりが「タンゴ」という言葉と言われてます。
そこで踊られていたダンスは今のタンゴとは別なものでした。
黒人達が集まっていた場所が バリオ モンセラート
このモンセラートを歌ったタンゴの曲もあります。
このように歴史を振り返ってみるとタンゴ音楽が奏でる美しいメロディーと厚みの源がここにあるだなんと感じます。
この動画は1910年に録音されたビンセントグレコの音楽です。
雑学
アルゼンチンよりペルー?
ヨーロッパ人が植民地政策で特に重視していたのは文明のあったペルー(インカ)だそうです。
アルゼンチンは何もない大地でのちのちに貧しい移民達が行きました。
リオデラ・プラタ(銀の河)という川もありますが銀はとれませんでした。
銀もなく他にもなにもないアルゼンチンの大地なので開拓民達は、都市部とくにボカに大勢集まっていたそうです。
蛇足ですが、今いる牛も元々はヨーロッパから持ち込まれたもの。
肥沃の大地で家畜から逃れ野生化した牛が大繁殖したそうです。
アルゼンチンの牛肉はとても美味しいです。
アルゼンチンに一年滞在中食べたステーキの味は忘れられません。