タンゴの醍醐味はここにあり
タンゴを踊るを踊る場所をミロンガといいます。
毎晩、世界中の都市で 恋人同士、見知らぬ男女でアブラッソを組み踊られています。
ミロンガでは男女が誘い誘われて踊る世界です。
カベセオという誘い方があります。
目と目が合い、踊ろうとジェスチャーを男性が送り、女性がそれに答えるという誘い方です。
さて、ブエノスアイレスのミロンガに行った空想してみましょう。
まず、シャワーを浴び髭を剃り、髪を乾かし整え、そしてお気に入りの香水。
清潔感のあるシャツに折り目の入ったズボンを履き、ジャケットを羽織り、タンゴシューズとハンカチを持ちミロンガに。
ミロンガまで黒と黄色のレディオタクシーで。
ミロンガの入り口についたらエントランスフィーを払い、ドアを開けミロンガの中に夜11時ぐらいだとひともまだ半分ぐらい。
ブエノスのミロンガ。
夜中の1時ぐらいが一番盛り上がります。
中にはいったら席を案内してもらう。
勝手に座ると、席の案内人がとんできて、ここは予約席だと断られる。
案内人と仲良くなってるといい席を割り当ててくれることも。
前もって席を予約しておくといい席を案内してもらえる。
できれば、カベセオがしやすいフロア周りがベストです。
席に着く前に、友人や知人に挨拶。
ブエノスアイレスでは新参ものはやはり踊るのは難しいです。
そのために知り合いや友人を作ることをおすすめします。
席に着いたら モッソ(ウェイター)がまわってきますので飲み物を。
アルゼンチンはワインがいいです。
スパークリングワインもあります。
その中でも “Chandon” は、シャンパンの “Moet Chandon” と同じ製法で作られている美味しいスパークリングです。
ミロンガは “Tanda(タンダ)” で音楽がかかっています。
タンダは3〜5曲の音楽のセットです。
そのタンダは同じ楽団や同時代の楽団がかかります。
そしてタンゴは楽団によってリズムカルなタンゴだったり、メロディアスなタンゴ曲調がちがいます。
それは、だんだんとタンゴを奥深く知ってくると楽団によって踊りたい相手も変わってくるようになります。
“踊りたい音楽” と “踊りたい相手” がカベセオで通じ合った瞬間。
全てが止まって見えその相手との光の道があるような感覚に陥ります。
あ “MIGUEL CALOのNADA” がかかりました。
あの女性と踊りたい。
こうしてミロンガの甘くてほろ苦い夜が始まります。