昨夜のブエノスアイレスは、夜9時半ごろから、バケツをひっくり返したような豪雨が降り、あっという間に家の周りが、湖のようになりました。
でも、1時間後には、雨はピタッと止んで、静かな夜が戻ってきました。
春の天気は、めまぐるしく変わります。
今年は大統領選挙が10月25日に行われます。
さて、これほどめまぐるしくはありませんが、アルゼンチンの大統領選挙は4年に一度行われ、大統領の交代劇が毎回演出されます。
今年はちょうど4年に一度の大統領選挙が、この10月25日に行われます。
今回、現職のクリスティーナは、立候補していませんので、確実に選挙結果によって大統領は、変わることになります。
先の予備選挙(8月9日に行われました)で、本選の候補者は、ダニエル・シオリ ブエノスアイレス州知事、マウリシオ・マクリ ブエノスアイレス市長、セルヒオ・マサ下院議員、マルガリータ・ストルビセル下院議員、ニコラス・デル・カニョ下院議員、アドルフォ・ロドリゲス・サァ上院議員(元大統領)の6人に絞られました。
中でもダニエル・シオリ、マウリシオ・マクリ、セルヒオ・マサの3候補が、全票数を3等分する結果となっています。
各候補の政策ですが、ダニエル・シオリは、現クリスティーナ政権であるペロン党の後継者であり、国内保護路線を受け継ぐものと見られています。
マウリシオ・マクリは、野党代表として現政権によって関係が悪化した海外投資家との関係回復を目指しています。
最後にセルヒオ・マサは、ペロン党でありながら現政権の政策に反旗を翻す方針のため、彼が当選したら政府は一新されることでしょう。
少しややこしい大統領選挙のルール
ここで、アルゼンチンの大統領選挙における、少しややこしいルールをご説明しておきます。
一番シンプルな当選条件は、45%以上の得票率を得ることです。
二番目は、40%以上の得票率で、2位に10ポイント以上差をつけることです。
開票結果が、この二つのどちらにも当てはまらない状況の場合は、11月に決戦投票が、再度行われることになります。
予備選挙の結果に立ち戻ってみますと、3者の得票率に大差があまりないため、11月の決選投票へ持ち込まれる確立が高まってきたといえます。
そこで、各候補は、得票数を伸ばすため、選挙活動を一層熱心に、日々繰り広げている状況です。
街に出て、最近特に感じるのは、ダニエル・シオリのポスターが、急激に増えたことです。所かまわず貼っているという感じです。
次の大統領によってアルゼンチンの低迷する経済に変化が現れることを、多くの企業が期待しています。
私も希望を持って、成り行きを見守りたいと思います。
今回は、タンゴの話題から少し離れて、ご報告させて頂きました。
ブエノスより