タンゴアジア大会 雑感

COLUMN

あの刺激的でエキサイティングな時間、タンゴ選手権アジア大会が終了した。昨日はその興奮がまだ残る一日だった。

ここで私の個人的な感想をまとめてみたい。



今回の大会は、長く待ち望んでいたものだと感じた。海外からも多数国から多くの参加者が集まった。土曜日の朝、待ち合わせ場所に集まった全ての参加者の顔は緊張と期待で紅潮し、大会特有の雰囲気が漂っていた。

土曜日には、新たに追加されたワルツとミロンガ、そして昨年から始まったジャック&ジルの3部門が開催された。私はミロンガとワルツに参加し、結果は予選敗退だった。残念な結果ではあったが、これはただの練習不足だと思う。全体的にレベルが高く、素晴らしいパフォーマンスが見られ、とても有意義な時間だった。



2日目はピスタとステージの部門に参加し、ピスタ部門は妻と、ステージ部門は生徒のマリアさんと共に参加した。

ステージ部門に参加したMARIAさん

ピスタはシニア部門で参加し、この部門には長年踊り続けている人たちが多く集まっていた。ピスタ部門に参加し、あることに気づいた。それは、ロンダがあまり進まないということだった。なぜ前に進まないのか、これまでずっと疑問に思っていたが、サロン部門からの変化がこの現象の答えなのかと、やっと理解した。

*サロン部門では、歩行がとても重要視されていた。

ピスタ部門は準決勝までに幸運にも進めた。これはとてもいい経験にもなった。


ピスタのチャンピオンは、インドネシアのFerrol Matthew&Amelia Rambeペアで、ステージのチャンピオンは韓国のLondon&Solangeペアだった。どちらのペアも見事なタンゴを披露していた。



決勝では、再びタンゴが問われる。
音楽に踊らされるのではなく、自らがタンゴを踊る。二人で音楽を選び、音楽に踊らされるのではなく、音楽を使って踊る。

Pista に出場したMihoと

技術とタンゴが問われる。タンゴとは、単なる身体操作だけでなく、二人で作り出す世界を表現するものだ。そしてタンゴは 形よりも質を求められる。身体の外的動きよりも内的な動き。日本のタンゴで様式美から質に視点が変わるとガラリとミロンガの風景が変わると確信している。


久しぶりの大会で、モチベーションを再燃させ、新たな気づきと経験が得られた。多くの参加者、協力者、主催者、そして運営サポートスタッフの皆さまに感謝の意を表したい。

そして、今回私のパートナーを務めてくれた妻の美穂と、生徒のマリアさんにも深く感謝したい。

また、二日間館内で一緒に過ごしてくれた私の子供たち、花凜と花怜、そして彼女たちの友人の子供たちにも感謝。

そして応援してくださった皆さま ありがとうございます!


ABRAZO GYU