皆さんは、日本の国旗「日の丸」が誰によって制定されたかご存知でしょうか?
私は、知りません。ですが、アルゼンチンでは、国旗が誰によって制定されたかをみんなが知っています。それは、国民の祝日として定められているからです。
6月20日は、「国旗の日」です。といっても実際に、国旗が制定された日ではなく、制定した政治家で軍人でもあったマヌエル・ベルグラーノ将軍の死去の日をそうしているのですが・・・毎年みんなでお祝いしています。
国旗の歌「Saludo A La Bandera」という歌まであります。
息子の学校でも「国旗の日」を祝う特別行事が行われました。
今年の6月20日は、土曜日だったので、その前日金曜日に、息子の学校でも「国旗の日」を祝う特別行事が行われました。
そこには、父兄も出席できるので、息子の父として私も参加してきました。
行事はまず、全員が揃った中、国旗が生徒の代表者によって入場するところから始まり、その後、全員でアルゼンチン国歌を歌いました。
私は、未だ歌詞を覚えていないので、口パク状態でしたが、息子は日本人ですが、しっかりと歌っていました。
日本の国歌を知らない息子が、アルゼンチン国歌を歌う姿は、私にとっては何だか少し複雑な心境でした。
次に、国旗の歌を歌い、つづいて生徒達によるリコーダー(笛)の演奏や、サンバ(アルゼンチンのフォークダンスの1種)の踊り、そして、詞の朗読などがありました。
アルゼンチン共和国という国家は、スペインの植民地から独立したという歴史的背景を持つため、国民の愛国心が日本人とは少し違うように思います。
勿論、アルゼンチン政府に対しては、その政策に対し賛否両論あり、日本と同様ですが、自分達の祖先がたくさんの犠牲を払って獲得した独立国家というものに対しては、より多くの人が親しみと尊敬の念を持っているようです。
このような国でタンゴが育っていったことを改めて理解することができた、有意義な1日でした。
ブエノスより