タンゴの広がり!
ブエノスアイレス・ニュース No.71 2018年4月6日
タンゴの広がり!
今日は、朝から雨が降り、少し寒さを感じるブエノスアイレスです。そして、パロ(ストライキ)のため大学は休講です。
今回は、偶然遭遇したデモについてお話したいと思います。今週の月曜日(4月2日)に、Gabriel Angio & Natalia Games(ガブリエル・アンヒオとナタリア・ガメス)のクラスを受けるためにサロン・カニングに行きました。この日は、ちょうどセマナ・サンタ(キリストの復活祭)の最終日で、お休みだったので、普段は大学の授業で受けられないこのクラスを受けてみたかったのです。
クラスの話はさておき、その後ミロンガに残って踊っていたら、オーガナイザーの紹介の声とともにデモンストレーションが始まりました。そのデモに姿を表したのは、2組のカップルだったのですが、女性は、2人とも車椅子に乗っていました。
最初は、大丈夫なのか心配しながら見ていましたが、2組とも楽しそうに踊っている姿に、いつのまにか笑顔にさせらている自分に気づきました。男性達の表現力もさることながら、車椅子の上で上半身を目一杯動かしてタンゴの曲を表現しようとする女性達に感動を覚えました。(私のつたない文才では、この程度の書き方しかできません・・・あとは写真をご覧ください!)デモが終わると会場からは惜しみない拍手が送られていました。
タンゴセラピーという言葉が浸透し、既にタンゴは、健常者だけのものではなくなりつつあります。しかし、今回のデモは、セラピーとも違った方向性を見せてくれました。オーガナイザーは、インテグラシオン(統合)という言葉を使って紹介していましたが、まだまだタンゴの世界は、広がっていくようです。
日本でもこうした試みがなされ、発展していくことを願っています。
ブエノスより