【No.19】最近のブエノスアイレスの治安について!

2月に入り、ブエノスアイレスは、昼間は日差しが強く暑いものの、夜は涼しくなって過ごしやすくなってきました。

1月は、エアコンの使用のため、電力消費がピークに達し、市内で大規模な停電が起きていましたが、私の住んでいるボエド地区は、人口密度があまり高くないせいか、3時間程度の停電が2回で済みました。
日本では考えられないことですが、こちらでは2、3日停電することもあります。

さて、今回のニュースでは、少し危ない話を取り上げてみたいと思います。
これは、実際に1月に入ってから私が体験した2つのお話です。

1つめは、ミロンガの帰り(深夜2時ごろ)ミロンガの近くのバス停でバスを待っている時に起きた話です。

まだ10代と思われる青年2人が近寄ってきて、私の後ろでバスを待っていた女性2人に話し掛けました。

最初、彼らは友達なのかと思っていたら、その男性のうちの一人が、私にも声をかけてきたのです。

そのスペイン語は、とても訛りがが強く、私には聞き取れなかったため、「Como?(何?)」と聞き返したところ、彼は何も答えないので、もう一度「Como?」と聞くと、「Nada(何も)」と言ってもう一人の男性と去っていきました。

変な人だと思っていると、私の後ろの2人の女性が声を掛けてきて「あなたは何か盗られなかった?」と聞かれました。
そこで彼女達に話を聞いたら、彼女達は、お金(150ペソ程度)を盗られたそうです。

その後しばらくバスを待っていたら、中年の男性が、近寄ってきました。

さっきのようなことがあったので、警戒していたら彼は、「さっき泥棒に会って財布を取られたので、バスに乗るお金を持っていたらください。」とのことでした。
少年2人組は、他の場所でも泥棒してきたようでした。

もう1つは、別の日にミロンガに行こうと思い、家の近くのバス停でバスを待っていた時の話です。

グレーの乗用車が、ゆっくりと私の前に停車しました。
すると後部座席の女性がいきなりスプレーを私に向けて噴射したのです。

私はあらかじめ、奇妙な動きをする車だなと思っていたので、スプレー噴射の寸前に、街路樹の影に隠れ難を逃れました。

私は、車に向かって大声で「Basta!(やめろ!)」と叫びました。
すると運転席の男性が声高々に笑って、通り過ぎて行きました。

歩道に残ったスプレーの跡を見ると、中身はパーティーの時などに使う、色のついた泡が出るものの様でした。

ミロンガに行くため一応ジャケットを着ていたので、もし、掛かっていたら、ミロンガに行けなくなるだけでなく、クリーニング代がなくなるところでした。

12月に大統領が交代して、貧しい人への保護の政策が手薄(新大統領は、海外投資家にご興味があるようです)になっているのか、以前よりも変な人が、街に多くなったような気がします。

ブエノスの治安は、夜ミロンガに出かける私たちにとっては、深刻な問題です。
日本からいらっしゃる方々にも、今まで以上に気を付けていただきたと思います。

 

 

ブエノスより