[No.87] ミロンガでの出来事!
ブエノスアイレス・ニュース No.87 2018年12月04日
G20も終わり静けさを取り戻したブエノスアイレスです。
G20の前には大規模なデモがあったり、G20の最中には交通規制があったりして、仕事に行くのが大変でした。SUBTE(地下鉄)は、2日間すべて止まり、バス(コレクティーボ)だけが、交通手段となりました。市内には、4箇所ほど、コレクティーボが、通過できない規制区域が設けられ、当日までどのくらいの頻度で運行できるのかわからない状態でした。それでも、私が利用するコレクティーボ101番は、通常どおり動いてくれたので、何とか仕事に支障が出ずに済みました。
ようやく交通規制が解かれた日曜日の夜、私はいつものようにミロンガ”エル・ベソ”に行きました。そしていつもの様にいつもの女性達と踊っていました。そして、フランス人の友達と目が合って
踊ろうとした時です、ピスタの端に立ち、アブラッソして踊り始めようとしたその時です、後ろに居た女性から”ペルミッソ”(失礼!)と言われたのです。そして、その女性は、自分が誘われた(誘ったのかもしれません)男性の手を握って私たちの前に出ようとしたのです。すかさず私は、”ノー”と言い、私のパートナーもそれを止めました。彼女にてを握られた男性もそれを制止して、終わったのですが、よほどその女性は早く踊り始めたかったのでしょうか?私はよく混雑したコレクティーボの中で、このような状況に出くわしますが、ミロンガでは、12年踊っていて初めてのことでした。(まあ、何も言わずに前に出て行って踊る人はいましたけど(これはもっと悪いですが…))
その気持ちは分からなくはありません。やっと自分が踊れる相手を見つけ、ピスタに立てる時が来たということで回りが見えなくなるということだと思います。でも、それは次に誘われることのチャンスを自ら潰しているわけで、もっと冷静にタンゴを楽しめなければ、そこに居る意味がなくなってしまうのです。その女性がどのくらい上手にタンゴを踊るのかは知りませんが、そんな精神状態では、相手の男性を魅了することはできないでしょう。
12月に入り、ヨーロッパからの観光客が増えているので(彼女がその一人なのかは分かりませんが常連の女性ではなかったです)、仕方がないことかもしれませんが、ミロンガで踊るということは、しっかりマナーを守ることだと言うことを自覚する必要があるのではと思いました。自分が踊る相手、それと共に回りで踊っている人にも配慮できるということは、テクニック以上に大事な事だと私は思います。
ブエノスより