なかなか暖かく穏やかな気候にならないブエノスアイレスです。
アニバル・トロイロを記念して、ラウル・ガレーショ氏への追悼の意を込めて
今回は、私事になりますが、9月30日に踊らせていただきました。
当初の主旨は、アニバル・トロイロを記念してということでしたが、ラウル・ガレーショ氏が他界したことにより師への追悼の意も込めたものとなりました。
ラウル氏は、バンドネオン奏者として有名で、かつてトロイロ楽団にも席を置いていたそうです。
冒頭のタイトルどおり、出演者は、ブエノス在住の日系人または日本人ということで、私にもお声を掛けていただきました。
他には、タンゴ歌手の上原ちよこさん、ピアニスタの大長志野さん、バンドネオニスタの奥村ゆうきさん、そして、今回の仕掛け人である、ホセ・マリア・”ぺぺ”コクブさん。
そしてゲストとして歌手のガブリエラ・ミゲルさんでした。
3部構成で全部で20曲以上というコンサートとなりました。
私の出番はというと、第1部で2曲と第3部で2曲の合計4曲とフィナーレに全員でのパフォーマンス(”Mi Buenos Aires Querido”)の計5曲でした。
今回の選曲は、主旨に従って、すべてアニバル トロイロの演奏によるもので、オルケスタ ティピカ形式の演奏のタンゴ3曲(”Uno”、”Maragata”、”Corazon de Papel”)とトロイロのバンドネオンとロベルト・グレラのギターによるワルツ(”Palomita Blanca”)を1曲踊りました。
いつもそうなのですが、自分で選曲した曲を踊るときは、その1曲づつにテーマを持たせ、それを表現するように努力しています(まだまだできていませんが…)。
今回の1曲目”Uno”では、タンゴサロンの要素を取り入れて、優雅に踊ること。
2曲目の”Palomita Blanca”では、ギターとバンドネオンという構成からテンポの変化がオルケスタのそれよりも急激で大きいので、その点を表現したかったです
3曲目の”Maragata”は、軽快なテンポの曲なので、セントロスタイルのステップを多く使いトラスピエ(2拍で3歩の動き)で表現したつもりです。
4曲目の”Corazon de Papel”は、ミロンゲーロ風な踊りをと考えて踊りました。
まあ、結果はどれも同じように見えるかもしれませんが、そこはご了承ください。
開催場所は、ペペさんが、理事を努める国立タンゴアカデミーのサロンで行われました。
客席は、約100席ありましたが、ほぼ満員となりました。ここで踊るのは3回目なので、床の状態やステージの広さは、あらかじめ分かっていましたが、やはりいつも踊っているミロンガと一緒というわけにはいきませんでした。
お客様の見る位置が、一方向に限られ、踊り始め、途中のフィグーラ、そして踊り終わりの方向については、いつも以上に気を遣いました。
(1曲は、あえてお客様に背を向けて終わるようにしてみましたが、その効果
は、期待したものとはちょっと違いました。まあ、これも経験です。)
広さもミロンガから比べるとかなり経済的なので、どうしても歩きが少なくなってしまいました。
まあ、今後の課題も多々残した結果ですが、このステージで踊れたこと、その中から得られたこともたくさんあり、また、何よりもおいでいたたきました、数多くのタンゴ愛好者の方々と楽しい時間を共有できたことにとても感謝しています。
踊りにつきましては、Youtube よりお時間の許す時にでもご覧いただけると幸です。
第1部
https://youtu.be/yKM2Zw75-Xk
第3部
https://youtu.be/MeDysSXJPtg
ブエノスより